003 自由意志と救い

神様は全人類に自由意志を与えました。神様と人間との関係を考える時、この自由意志を間違って理解することにより、最も大きな誤りが始まります。ある人は、神様が世の中で行われるすべてのことはすでに決定付けられて、プログラム化されたロボットのように動かせ、いつもその結論を作り出すものだと考えます。クリスチャンの中でもこのような考え方を持っている方が非常に多いです。

不主意で交通事故を起こしたのに、その原因を神様のせいにしたり、なぜ事故に遭わなければならなかったのかと恨んだり、しつこく問い詰めたりすることもあります。このような考え方は、人に与えられた自由意志を正しく理解してないからこそ生じる結果となります。神様は私たちの髪の毛までも一本残らず数えられるまで、私たちを守ってくださる方なのですが、私たちの自由意志があるがゆえに、様々な問題が起きます。私たちがサタンを選択するか、主を選択するかさえも、自由意志を頂いた私たちの選択による問題となります。

選択の自由
私たちの一人一人は、 人生の様々な瞬間に選択権を持つようになりました。神様から私たちに自由意志が与えられたからです。私たちが世の中を探索し、発見し、再び主に戻って来るのを主は望んでおられます。私たちの家、すなわち主の心臓の中に入って、永遠に主とともに暮らすことを望んでおられます。主は非常に美しい主の被造物が主に戻ってくることを熱望し、なお渇望しておられます。主から与えられた自由意志を持って、自分自身のためにあれこれ選択することはできますが、唯一の主である神様を選択することを、主がいかに望んでおられるか分かりません。

主を選択し、主のところに連合した時、いかに大きな祝福が注がれるのか分かりません。天使たちさえも歌います。私たちの人生の中で、最も貴い瞬間は、まさに主に戻ってくるその日です。私たちを創造して下さった主を選択する時、他のすべてのものよりも、主を選択するその瞬間こそ、冠をかぶる日となります。人生は恵みに満たされ、私たちは礼拝に戻り主をほめたたえます。永遠にそのようになります。私たちに向かった主の御目は決して他のところに逸れず、主の耳も他のところに傾くことはありません。主の御腕はひたすら私たちを抱きしめるだけです。

どれほど多くの人々が道に迷い、主に戻ってこないのか、誰も想像できません。主を失った魂は、暗い隅の所まで埋め込まれていて、ゆっくりと落ちていきます。光も喜びも失ってしまい、彼らに与えられた命も失ってしまい、ゆっくりと消えていきます。完全なる暗闇だけが存在するところまで、徐々に消えていきます。あまりにも悲劇的です。最も貴い命の要素が、その意味と本質を失いました。尊さと愛しさをすべて失い、主に戻ってくることも忘れてしまいました。主が一つの魂を創造した時から持っていた貴さは消えてしまいます。悲惨な結果だけが残るのです。

一人の本質
私たちに注がれた命の聖なる本質が、いかに敬意的で、ユニークで、個人的であるかを理解する必要があります。これは永遠の目を持っている人だけ見えます。ただ主だけがそれを満たしてくださいます。ただ主だけ、最終の運命と充満のための鍵を持っておられます。愛する皆さん、皆さんは主の大事な人です。皆さんも恵みの海を創造し、永遠に礼拝と感謝で踊るようになります。あなたは神様により動かされ、生きていることに対する喜びを持って踊るようになります。ただ皆さんができることは、この喜びを礼拝しながら、再び主に帰すことです。(ちなみに、真実な礼拝とは、教会に出て定められた順番通りに、何かを聞いて帰ってくるものではありません。礼拝の意味は、主を慕うこと、ほめたたえること、愛することです。例えば、恋人が見合わせてお互いに話し合う時、笑顔がその顔から離れない姿が、礼拝の真の姿です。主は私たちがこのような礼拝をささげることを切に待っておられます。)あなたが主に捧げる大きな愛に対して、主は驚いて喜びの涙を流します。真の喜びは主の存在の一部です。皆さんは、主の肉体の一部であり、神様の骨の一部なのです。他のすべてを置いておいて、私たちはこの喜びを選択し、神様を見上げます。自己存在というプレゼントをいただいて命が満たされ、感謝のあふれる踊りが踊られます。

私たちの哀れな目が閉じられる時、天国は喜びで踊ります。永遠の命が羽を伸ばして飛んでいき、私たちを持ち上げて、私たちが生まれたその場所に連れていきます。完全な満足と完全な愛が得られる唯一のところへ行きます。神様はお待ちになり、また、お待ちになり、ずっと待っておられます。ついに一人の魂が天国の広い野原を横切って、自分の生まれた神様のもとに帰るのです。主の肉中の肉、主の骨中の骨が主へ戻ってくる時、主が感じられる喜びは言葉では説明できません。これは、神の家族が持っている大きな秘密の一部です。人生の意味は小宇宙と似ています。天国に神様がおられ、御父となり、一つの命の種を自由意志とともに誕生させます。永遠に神様とともに生きるか死亡するかを選ぶ自由を与えます。人々はまだこのような優れて高貴なことについて、まったく理解ができません。しかし、天国では、これが現実であり、私たちも洞察力を持てるようになるはずです。創造の偉大な秘密を理解できる洞察力。なぜ神様が一人の男と一人の女の中で完成させ、子どもを生み出されるのかに対する洞察力を与えられることでしょう。

この文の理解のための小さな種があります。神様が、一番良い結果を出すためにご計画された人生の御目について、少しでも理解できる小さな種を下さいます。この種を持って、人生の奥深い要素について、黙想してみましょう。主が理解できるように助けて下さいます。私たちは主の懐の中で完全な形となり、永遠に生きられます。このことを大切にして、深く黙想しながら心に刻みましょう。そして私たちを創造して下さった主とともに、私たちの故郷である天国に帰らなければなりません。
イエスは言われた。‘わたしは道であり、真理であり、命である。私を通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。(ヨハネによる福音書 14章 6節)
この御言葉のように、イエスは天国に入る門です。イエス様が私たちの代わりに罪を負って十字架の上で亡くなったからです。罪は、死の血を流すことで必ず返すことができますが、神様は御子のイエス様を、肉における御父の独り子としてこの地に送り、すべての人類の罪悪をその体に担わせて死にかけられました。私たちの代わりに亡くなりました。そして死から復活したイエス様は神様と一緒に天国へ行ける唯一の道を開いておかれました。真に他のどの道も、イエス様を通さなくては父なる神様と天国へ行くことができません。これが愛の最高の頂点です。私たちは沢山の罪を犯してきましたが、罪の代わりに神様の命を十字架に出して下さり、私たちが救われたのです。この十字架の事件は、全宇宙を創造した事件よりも、最も大きな愛の頂点なのです。この愛を受け入れれば、私たちは神様の御胸に抱かれ、永遠の天国に入ります。

私たちの中である人は、邪悪な人たちと一緒になって貧しい人々の世話をするどころか、かえって奪い取ったり、純粋な人を無視して暴力を振るったり、踏みにじって殺したり、罪もない人を監禁したり、もしくは自分と自分の子どもだけのために生きてきたかもしれません。しかし、このすべての罪にもかかわらず、主は、私たちが行ったすべての罪を許すために、十字架を背負って、主の命を出して下さいました。このことを信じて受け入れる人は、天国に行く機会を得ることになります。

あなたの真の価値
イエス様が流された血の意味を分かって、心から自分の罪を悔い改めた人には信じられない天国での身分の変化が生じます。もう、世の中の価値基準では判断できない存在となります。
あなたがたは、選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民です。(ペトロの手紙一 2章9節)
この世の中で私たちは、自分で成し遂げた成果の中で自分の価値を見出そうとする傾向があります。しかし、真理とは次の通りです。我々のために十字架の上で成し遂げた主の成就の中で、私たちの価値を見つけなければなりません。主は、十字架を通して我々を宇宙より大きい天国の王様へと変化して下さいました。真に、主が私たちに分かってほしいのはこの通りです。 人間の真の価値とは何でしょう。私たちの所有、私たちの富、私たちの家族、私たちの地位や名声でしょうか。私たちのために堪えぬいた主の熱誠において、このようなものが何の意味を持つでしょか。是非、この真実を理解して置きましょう。 私たちのために神様の体と血が十字架の上で殺されました。自分で成し遂げた何の成就も、十字架で成し遂げられたこの成就に比べられません。私たちの成就は単なる塵に過ぎません。死んで散らばる業績とは比較できない我々の価値が、イエスの十字架での死を通して創造されました。

私の自我価値、他人の自我価値、誰かの自我価値も、自らで所有しているものではあるが、自らの行いの中に存在するものではありません。 ただ、カルバリの十字架の上から流された主の血の中に存在しています。単純な真理です。主は、主の血を払って私たちを買いました。誰も神様の血の値打ちに比較できる物を出すことはできません。私たちは、神様の血流しにより、天国の存在と天国の価値に引き上げられました。これは、絶対不便の真理です。

しかし、問題は、この真理を受け入れなければならないということです。自由意志による選択を持ってこの真理を受け入れ、我々を創造し、絶えずに愛して下さる主を自分の人生の持ち主として受け入れなければなりません。

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(マタイの福音書5:9)平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるからです。 つまり、葛藤のあるところに平和を生み出し、憎しみがあり得る状況でも平和を作り出す人が、天国を持つようになるという意味ですね。